認知症予防教室 IN 弘瀬
7月6日 予防教室講師のメンバーが弘瀬(島)に行ってきました。台風の影響で船が出るか心配していましたが・・・・
以下は探検隊の手記風にお届けしたいと思います。
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天候が悪い中、島行きのフェリーが出るかどうかを心配しながら片島港へ到着。無事出発したものの波が高く、酷い揺れで、宿毛市地域包括支援センター職員のアドバイスに従って、船底の横になれるスペースで横になる。お陰さまで船酔いもなく弘瀬に到着。港から見る弘瀬の風景は、山に沿って石垣を築いた上に家が建ち並んでおり、家を行き来する道も石を積んだ坂道。あったかふれあいセンターまでは、包括職員があったかふれあいセンターの車で、軽四1台がやっと通れるくらいの細い道を登って途中まで送迎してくれた。そこから徒歩であったかふれあいセンター迄、小道や階段を登る。あったかふれあいセンターからは、広がる海、少し先に姫島が見えた。
あったかふれあいセンターを利用している最高齢は87歳の女性で、開所している平日の午前中は、ほとんど毎日来ていると話される。独居や日中独居の方も多く、家にいると話す機会がないため来ている、自宅がすぐ下でもあり、階段はあるが来やすいと言う。他数名も、センターへ来てお喋りをするのが楽しみだと言う。
弘瀬地区ではミニデイが月2回、モーニングが月1回、健康相談が月1回あり、それには食事が出るので食事も楽しみとなっている。皆で食べる方が美味しいと言う。 野菜作りの話を聞くと、弘瀬では落花生を作っている家が多くあり島独特の落花生料理を聞かせてもらう。酢の物や煮物、汁物、鍋、味噌、お餅などを作るといい、特にお餅は島外の人には喜ばれるとの事。また海の幸ではニナのコロッケや天婦羅も島料理の一つ。若い頃は磯での貝採りや素潜りで貝採りをしていた人がほとんどだった。 島では夏にはお祭り(盆踊り)があり、帰省した子供や孫達と楽しんでいる。また、島唯一の小学校の運動会は島民参加型(島あげてのイベント)で、保育園児も住民も参加する。そこでも盆踊りをする。面白い事に、弘瀬と母島では同じ“沖ノ島小唄”で踊るのに振り付けが違うらしく、別れて一緒に踊ると教わる。
食事会では、話に出ていたニナのコロッケが出ており初めて食べる料理に舌鼓。
出前認知症予防教室は、13時から開始。21名となった。講座は中野が担当。昼食後の眠い時間にも関わらず、頷きながら聞いている人や熱心にメモを取りながら聞いている人の姿が印象的だった。
帰り際、強風の中船を待つ際、港に佇む伝説の保健師、荒木初子の像を鑑賞した。帰りの船も、高波に耐えて無事片島港へ到着した。